【クラウドファンディング③】目標額の五倍を集める西野さん。そういえば、絵本プロジェクトの企画趣旨って?
こんにちは、ペンギン男です🐧
クラウドファンディングに関し、西野さんのプロセスと、少しアカデミック?な仕組みの両建てで進めている前回の記事↓
本書↓も成功事例を案内しているのですが、西野さん絵本の成功事例や、その戦略性が勝ってしまうのか、読んでいても、やや不完全燃焼。
出典はアマゾンさん。
しかし、ようやく、本書も、その本来の金融的「仕組み」に話題を移行してくれるようです。西野さんの方向性と絡めて見ていきます。
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【目次】
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(ページネーションはkindleでの表記に従います)
資金調達にクラウドファンディングを用いる最大の意義
例えば、友人とコミュニケーションをとるにも、電話を始めとして、ラインやフェイスブックなり、多様性あります。
クラウドファンディングも、これと同様に(多少の特徴ありつつも)「多様性」に重きが置かれていたのかと思っていましたが
No.1192
特に寄付型・購入型は金銭的なリスクリターンや回収される負担がなく、適格審査も限定的で経営関与もない
という、かなり大きな特徴がありました。そうなんですよ。金融機関が経営を続けていくためには、お金を貸すだけでなく、お金を返してもらう必要があります。
しかし、その企業や事業に収益性や将来性があるなんて、同業者でも判断が難しいもの。ましてや、ある種の業界素人である金融機関としては、貸し倒れのリスクは致命的なので、回収を確実にするために、いろんな手段を講じます。結果、貸し出す時の審査が厳格になるというものです。
ここらあたりの、お金の準備にまつわる過度の負担の大きさをすっ飛ばしたのが、クラウドファンディング。
ここからは、クラウドファンディングの特徴を個別に見ていきます。
クラウドファンディング自体の話題性
もう、現在では、クラウドファンディングというワードだけでは、注意を引くこと難しいとは思いますが
No.1218
実際にクラウドファンディングで資金調達に成功したプロジェクトのほとんどが、複数のメディアで取り上げられたり、ソーシャル上で多くのユーザーに拡散されるという傾向があります。
まぁ、クラウドファンディングという言葉に甘えることなく、➕αを追求すること必要でしょうね。
世間のニーズを知ることができるのマーケティングツールとしても使える
No.1224
クラウドファンディングを用いた資金調達に失敗してしまった場合でも、今の段階では、この製品はあまり世間に求められていなかったということが分かり、製品をもう一度練り直し改めてチャレンジするきっかけにも繋がります
そうかもしれませんが、随分、余裕ある人のように聞こえます。こんな余裕ある人は、わざわざクラウドファンディングは使わず、既存の金融機関を使いそう💦
西野さんの絵本プロジェクト
正式には?
西野亮廣を代表する鬼赤字イベント『チックタック 光る絵本と光る満願寺展』。
達成度
2019年4月8日現在という、終了前4日の時点で
目標額→1200万円
支援総額→5700万円(目標額の五倍)
サポーター数→3160人
大成功な気もしますが
リターン(返礼品)には、「原価&送料」なるものがありまして、ここに集まった全額を個展の開催費に使えるわけではないのです
とのこと。
そもそもの企画趣旨
もともと、
- 西野亮廣というネームバリュー
- クラウドファンディングという新規性
- 絵本という夢のアイテム
という要素があって、ある種の一番大事な企画の内容がすっかり頭から抜けていました。
- 最大の目的→皆から求められる美術館の建設@西野さんの地元「兵庫県川西市」。美術館の名前は「えんとつ町のプペル美術館」↓
- 目的達成のために→地元の人々との対話。時間を見つけては、川西市に戻り、なにが必要で、なにが必要でないのかヒアリング↓
- 美術館近くの満願寺のご住職→満願寺を盛り上げてもしい、と↓
- どう盛り上げるか→満願寺や歴史に興味がない人にも足を運んでもらいたい↓
- 今のアセットとのシナジー→絵本の次回作「チックタック 〜約束の時計台〜」に満願寺のシーンをふくめて、美術館に行ったついでの聖地巡礼スポットにしよう→
- プラスアルファの工夫→美術館と満願寺をシャトルバスでつなぐ?!
最後に
次回は、西野さんの絵本プロジェクトの「リターン」を見ていきます。
ふるさと納税にも似た、なんだかホンワカしたお金のやりとりにも思えますが、とりあえず現状を見ていきたいと思います。
また、次回。
#次世代ファイナンス クラウドファンディング で世界を変えよう
#西野亮廣