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現在価値は諸刃の武器【グロービスMBA集中講義 [実況]ファイナンス教室②】割引率がポイント

こんにちは、ペンギン男です🐧

ファイナンスというか財務は、お金の出し入れをしているだけの時は、結構シンプルな業務だったと思います。「出納」っていう言葉があったそうですが、今や、そんなシンプルなのは許されないそうです。 

そんな時代の主役は「現在価値」と言います。

あまり一般化しないワードですが、数十年以上前から、ファイナンス業界では共有されているワードです。

お金の出し入れを主業務にしていただけあって、ファイナンスは会計とよく似ています。会計はファイナンスの数えるお金をベースにして帳簿をつけ、ファイナンスは会計が作る帳簿をベースにして、現在価値というコンセプトに昇華して企業価値を計算します。そんな、企業価値、そして、現在価値の計算のお話。

グロービスMBA集中講義 [実況]ファイナンス教室

出典はアマゾンさん。

 

前回の記事↓

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【目次】

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(ページネーションはkindleでの表記に従います)

 

何にでも「プライス」をつけてみよう by 現在価値

No.124

「事業」は金額に換算できる

これは実務者としても、ちょっとした感動でした。騙されたような気もしましたが、同時に、割に素直に現在価値をリスペクトしたのを覚えています。

もちろん、証券市場では常に企業に値段がつけられています。企業価値=株価✖️株式数という形で。ただし、それは第三者が寄ってたかってお金を突っ込んだあげくに結果として形成される金額。「勝手に」出来上がった数字というイメージが強いものでした。

しかしながら、いくつかの要素において、フィクショナルな性格は強いのですが、企業も事業も、現在価値というフィルターを通してお金に換算できる時代です!↓

なぜって

No.135

「金額に換算」はビジネスにおいての究極の尺度だからです。
そういう意味では、ファイナンスはもっと重視されて然るべきでしょう。

プライスの付け方にはルールがあります
繰り返しますが、一番大事なのは、現在価値という考え方です。

 

現在価値について

現在価値というくらいなので、きっと時間が関係しているのでしょう。今のように、金利の低い時代だと、あまりピンとこないかも💦

しかし、かつては、金利も高く、金融市場がもっとパワーがあり、企業価値を将来の成長性も勘案した上で、算出してほしいという要請があったのでしょう。そこで、考え出されたのが、金利もしくは利回りの考え方を企業価値算定に活用した「現在価値」です。

No.182

未来の百万円よりも現在の百万円のほうが価値がある。この考え方をお金の「時間的価値」と言います。

 

現在価値の具体例

理屈はもっともらしいのですが、考え方自体は結構シンプル。

銀行にお金を預けておくと、年利3%として(今はもっと低い金利水準ですが)

No.192を編集

一年後→103万円(=103✖️1.03)

二年後→106(=100✖️1.03✖️1.03)

三年後→109(=100✖️1.03✖️1.03✖️1.03)

................

というふうに計算されます。金融機関の金利が全てではないのですが、現在価値は

  • 金融機関起点の考え方であり
  • 同時に金融機関は公的な性格もあり
  • とにかく数値で表された企業価値が必要であり
  • 将来の成長性というくらいなので時間的要素も勘案する必要ある

ことから、こうした考え方を導入しましょうという提案があり、多くの賛同が得られたものと推測します。

ちなみに、逆に考えると

No.203を編集

一年後の百万円は現在で→97万円

二年後の百万円は現在で→94万円

三年後の百万円は現在で→92万円

ということ。

この金利、もしくは利回りは「割引率」と呼ばれています。

この現在価値。この割引率。結構使われているのです。

 

この割引率がフィクショナル

いわゆるデファクトスタンダードとして、この現在価値、この割引率の考え方は、よく使われています。

しかし、お気付きの方も多いと思いますが、この割引率にどの水準を使用するかで、かなり結果が異なります。

  • 仮に3パーセントを使用すると、百万円の一年後は、103万円。しかし、
  • 5パーセントを使用すると、百万円の一年後は、105万円

恣意的な数値が使われないように、

の使用がよく例として扱われていますが、もちろん、絶対ではありません。したがって、この割引率を高くすると、企業価値はガーンと上がります。ですので、現在価値という、すでに一定の支持のある計算方法でも、ガラリと異なる数値が出てしまうものなのです💦

ちなみに、日本の10年物国債は、2019年9月18日午前中で、なんと「△1.5%」↓そう、ゼロ以下なんですね。

 

最後に

とすると、割引率に繊細な取り扱いが必要になります。次回は割引率の取り扱いについた触れていきます。

 

また、次回。

 

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