【ストラクチャード・ファイナンス②】そもそもファイナンスって
こんにちは、ペンギン男です🐧
そもそもファイナンスとは
いわゆる資金調達のことです。お金💰があまっているところから、お金を引っ張ってくる行為です。
そこだけとらえれば、アコムさんとかプロミスさんあたりの消費者金融も、基本は同じことをされています。
違いは、一件の金額の大きさですね。大きなビルを建てたり(六本木ヒルズとか)、電力発電のためのダムを作ったり、都市の通信網を整備するとなると、数億円から数千億円かかります。
サウジアラビアあたりの石油王なら分かりませんが、一人もしくは数人の負担では、とても、賄える水準ではありません。
そこで工夫して開発されたのが、ファイナンスの技術です。
大きな金額を調達するのに、なるだけ、一人一人に過大な負担が生じないように工夫した仕組み、とでも言いましょうか。そこに、統計を中心とした数学的アプローチを加えたものが、現代の主流です。
ファンディングとの違い
お金が足りないので、どこかから集めてくるという意味では、変わりありません。
敢えて言えば、ファンディングのほうが、ビジネス色が薄く、チャリティなどの、福祉などのある目的や志のもとでお金を集めるケースに使われることが多いイメージあります。
そうそう、クラウド・ファンディングとか。
クラウドファンディング(くらうどふぁんでぃんぐ)とは - コトバンク
もっとも、企業を売買する目的で組成された組織も「ファンド」と呼ぶので、もう、あまり違いはないのかもしれません。
ネーミングの仕方
大型ファイナンスの命名の仕方は、私も分かりにくいと常々思ってました。
そんな中でも、
○IPO(Initial Public Offering)という株式上場
○M&A(Mergers & Aquisitions)という企業買収
合併とか
○Private Equity(未公開株)という非・上場企業
(株式)の売買
というのは、わかりやすいですよね。しかし、いずれも、ネーミング上、「なんとか」ファイナンスという、「なんとか」という部分がないんですよね。
一方、「なんとか」ファイナンスの例を挙げると次のようなものがあります。
○コーポレート・ファイナンス
○プロジェクト・ファイナンス
こうなると、内容に馴染みがなく、そして複雑なせいか、もう、ネーミングが内容を分かりやすく表すことは諦めているようです💦
私のイメージで言えば「なんとか」の部分で、そのファイナンス・スキームのエッセンスを表現していそうです。
すなわち、どこで資金が生まれると期待しているか、そうした資金の創出が期待できることからこそ、リスクをとってファイナンスをしてよいのだと考える「根拠」を表しているように感じています(もっとも、明確な命名者もいなさそうなので、誰も正解は分からない訳ですが)。
そうそう、ファイナンスでは、よく「スキーム」という言葉を使います。単に「仕組み」という意味ですが、ファイナンスのトピックに、あまりに馴染んだ言葉なので、そのまま使います💦
たとえば、次のように整理しています。
○コーポレート・ファイナンス
→ コーポレート、すなわち「企業の信用」
を根拠に、資金を集めるスキーム。
あの企業なら、今後もうまく運営を続けて
お金もちゃんと返すだろう、という判断。
○プロジェクト・ファイナンス
→プロジェクト、すなわちビル建設やダム
建設と言った「プロジェクトの事業性」
を根拠に、資金を集めるスキーム。
あのプロジェクトなら、顧客もたくさん
付いて事業性もある=儲かるので
ちゃんとお金も返すだろう、という判断。
→ストラクチャー、すなわち、売却予定の
債権を売るのに必要な仕組みを根拠に
資金を集めるスキーム。
債権の内容もちゃんとしているし、それを
小口化して債券として活用できる仕組みも
ちゃんとしているので、ちゃんとお金も
返すだろう、という判断。
少しでも、イメージできていれば嬉しいのですが。。。
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