【事業計画は意外と使い勝手があります⑥】可能な限りの予測を要求されることと、それによって負けない闘いをするためのツールが事業計画
こんにちは、ペンギン男です🐧
前回の記事↓を含み、事業計画の使い勝手の良さとして
- 案件組み立てのベースとして活用
- 契約書作成のベースとして活用
- 交渉の材料のヒントとして活用
できることなどに触れました。
ここでは、さらにプラスアルファのメリットに触れたいと考えます。
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【目次】
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事業計画とデジタル系事業との相性
デジタルは、とにかく発信しろ!というカルチャーが、強いように感じます。
あとは、マーケットが判断してくれると。
出すのも早いが、引っ込めるのも早いので、そこらあたりの機動性がデジタルゆえの強みかもしれません。
なので、事業計画の注目度はそんなに高くないイメージがあります。
事業計画を提示された側のメリット
私も事業計画の有益性がどこまで共有されているか、また、共有されていたとしても、どういう理由なのかは、正直よく分かりません。
ただし、おおむね、次のように、考えている組織が多いのではないかと思っています。
- 経験的に、事業計画にも配慮できる人や組織のほうがビジネス作法を知っているのでは?
- 事業計画で、包括的な将来の展望やロジカル性を判断する材料を得られるのでは?
- 数値ものっているし、質問をする材料が与えられます。その回答方法から資質が判断出来ますし、Q&Aの応酬の過程で、一層、相手のあり姿を浮き彫りにする機会が得られるのでは?
ですので、事業計画の準備がないと、逆に
- 事業そのものの情報が少なく
- こうした情報に頼らざるを得ない
と認識されるケースが多かろうと推測します。つまり、投資家さんとか、金融機関系の先とのお付き合いが難しくなると思われます。
したがって、当面は、事業計画は万能ではないものの、有効性は継続していると言えるのでは。
事業計画から経営計画へ
大規模かつ複雑になってくると売上げだけをケアしている訳にはいかなくなります。
包括性という意味で、自然と経営計画に近づいていくものと思われます。
ちょっと、項目出しを。
- 理念→大ビジョンあれば、盛り込む
- 案件概要
- 案件の位置付け→現時点での位置付けと、10年後の位置付けなど
- マーケティング戦略→まずは、3Cとか4Pあたりのシンプルなコンセプトを使うことで充分では。
- アライアンス戦略
- 人繰りと組織
- 財務
- 法務
- IT
- 予算 →損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書まで
- 直近のスケジュール
- リスク分析とその対処
あたりか、と。
私の実感する、事業計画の本当のアドバンテージ
次の通り考えています。
- 現時点で可能なだけ、先のことを考える機会→すべて予測できる訳ではありません。ただし、予測しようとするスタンスは色々とヒントをくれる機会多いように思います。
- リスク把握→降ってくる火の粉をあらかじめ知っておくことの大切さはご理解頂けるか、と。
- 軌道修正のクイックさと、理由の十全な把握→慌てずに済むし、自身の納得性も高い。
さらに、軌道修正のクイックさについて深掘りすると、具体的には、失敗した時点で、
- 全体像の中で、どういったポジションにあるか
- どうして、そこに到達したか
- その時点で、ほかのオプションが見つけやすい
ことが考えられます。
プラスアルファの価値
事業計画に関連して、次のようなプラスアルファのバリューも獲得できるような気がします。
- ちゃんとしたビジネスマンだという評判の獲得
- 実際に、中小企業むけ政府系金融機関、Private Equity、コンサルティングファームへの提案、一般の企画書などにも応用可能。
また、次回。
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