【ストラクチャード・ファイナンス④】アーティスト向けに組成したスキーム例!
こんにちは、ペンギン男です🐧
ストラクチャード・ファイナンスの人気具合
このストラクチャード・ファイナンス。仕組みが面倒過ぎるのか、一時期の勢いが嘘のように、あまり耳にしなくなりました。
もちろん、何事も浮き沈みはあり、それ自体が、この仕組みの価値を下げることはないとは思いますが、若干の寂しさも。
ただし、理論はドンドン高度化しているよう💦ありがちです。
もっとも、最近は、特に西日本?!で、後継者のいない企業のために事業継承をサポートするサービスが盛んだとか。
たしかに、銀行さんあたりで、こうした関連のパンフレットは目にします。
もちろんファイナンスなどは得意でない企業さんも多いでしょうし、そもそも、銀行の方でも、あまり縁のない方は多いようですね。
銀行出身者が多い企業さんでも、事業継承に際して、企業の価格を決める際、ファイナンス・スキームを使われることはないケースも散見されるようです。キャッシュ・フローとか、割引現在価値とかには、見向きもせず、ひたすら損益計算書と貸借対照表を見ることで済ませているのだとか。
もちろん、当事者が満足なら、それで何も問題ありません。ただ、おそらくは、あとで、企業価値の決め方に疑義を提示する方は出てきそうです💦
そんなパッとしないストラクチャード・ファイナンスですが、華々しかった時の例を
1980年代あたりに大ヒットを連発した、イギリスのロック・アーティストのデイビット・ボウイはご存知ですか?
デヴィッド・ボウイ | ソニーミュージック オフィシャルサイト
なんと、このアーティストが、ストラクチャード・ファイナンスで資金調達した経験あるのです。
名付けて「ボウイ債」。
「ボウイ債」で65億円を調達したデヴィッド・ボウイの偉業 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
仕組みの秀逸さというより、彼の知名度が資金調達に貢献したかと思われますが、なかなか面白いので共有させて頂きました。
とは言え、仕組み自体はオーソドックスなものであったらしく、専ら、宣伝効果を狙ったものかと思います。
ファイナンス業界はもちろん、アーティスト側にとっても。一応のWIN-WIN関係です。
メリット・デメリット
やっぱり、メリットはリスクを細分化できるという、ファイナンス・スキームのエッセンスを見事に実現できることでしょうね。
デメリットは、ファイナンス・スキームとしての複雑さに加えて、法律議論を避けられないことでしょうか。
一般化するには、もう少しポップでないとだめらしい。
もともと、そんなにポップな方向は目指してないとは思うんですが、このご時世、無理くりにでもポップにしないと、道を狭めてしまうこと、若干懸念してます。折角の秀逸なスキームですので。
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